生で食べられるサラダほうれん草。
手軽に食べられて、野菜不足に役立ってくれる野菜の一つですね。
サラダほうれん草には、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどのビタミン類や、その他ミネラルも豊富に含まれる栄養バツグンの野菜です。
今回の記事では、詳しい栄養成分の他、サラダほうれん草がおすすめな理由、ほうれん草との違い、保存方法、レシピなどについてまとめました。
もくじ
サラダほうれん草の栄養成分
サラダほうれん草は、生食用に水耕栽培で育てられたものが多いですが(普通に土で育てられるケースもあります)、栄養成分は一般のほうれん草とほとんど同じと考えられます。
ほうれん草に含まれる栄養成分には、以下のようなものがあります。
βカロテン
ビタミンC
ビタミンE
ビタミンK
カリウム
マグネシウム
カルシウム
リン
鉄
マンガン(根の赤い部分)など
特にβカロテンが豊富です。
体内でビタミンAとなって、髪の毛や目など、体のさまざまな健康維持に役立ってくれます。
生で食べられるので、栄養素の機会損失がないのも大きいですね。
というのも、一般のほうれん草は下茹でする必要があるので、その過程でビタミンCなどがかなりの量、ゆで汁に流れてしまいます。
その点、生で食べられるサラダほうれん草は、茹でる必要がないのでビタミン類の流出がありません。
生で食べて本当に大丈夫?
サラダほうれん草は、生で食べて大丈夫です!
というより、生で食べなければもったいないですね。
サラダほうれん草は、加熱しなくてもそのまま食べられるよう品種改良したものなので、ぜひとも生で食べてしまいましょう。
一方で普通のほうれん草は、そのまま生で食べることはおすすめしません。
一般のほうれん草を生で食べてしまうと、口の中がえぐみでいっぱいになり、舌がピリピリしたり、歯がきしんでしまいます。
ほうれん草に含まれるシュウ酸とは
普通のほうれん草を生で食べると、舌がピリピリしたり、歯がキシキシします。
これはほうれん草に含まれるシュウ酸が原因です。
シュウ酸は野菜全般に含まれていて、キャベツやレタスなど、生で食べる野菜にも含まれます。
ただ、含有量は少ないので特に気にしないで大丈夫です。
一方、ほうれん草はシュウ酸の含有量が多いです。
シュウ酸が唾液に含まれるカルシウムと結合して、口の中に不快感を生むんですね。
少量であれば問題ないですが、あまりにたくさんの量を生で食べてしまうと、歯石がこびりついたり、最悪尿路結石になってしまうこともあります。
ほうれん草のシュウ酸を取り除くには、下茹ですることが大事です。
下茹でして水にさらすことでアクを取り除けば、多くのシュウ酸を除去することができます。
なお、品種改良されたサラダほうれん草にはシュウ酸がほとんど含まれません。
そのため、下茹での必要はなくそのまま食べることができます。
サラダほうれん草の保存方法
サラダほうれん草は新鮮なうちに食べてしまうのがベストですが、おいしさを保ったまま保存する方法についてお伝えしますね。
- 根っこを落として水洗いする
- 水で濡らしたキッチンペーパーにサラダほうれん草を包む
- タッパーに入れる(なければラップでもOK)
- 冷蔵庫(野菜室)で保管する
乾燥させてないように保存するのがポイントです。
こうすることで、シャキシャキ感が長続きします。
とはいえ葉物野菜なので長くは持ちません。
サラダほうれん草が売ってない?
一般のほうれん草はどこのスーパーでも置いてますが、サラダほうれん草は見かけないということがあるかもしれませんね。
さまざまなスーパーで置いてありますが、小さめのところではもしかすると置いてないことがあるかもしれません。
水耕栽培で育てられたケースが多いので、基本的には1年を通して見かけます。
パッケージにサラダほうれん草と書かれてあるので探してみてください。
どうしても見つからない場合は、通販で買うこともできます。
サラダほうれん草を使ったレシピ ベーコンとの相性バツグン!
最後に、サラダほうれん草を使ったレシピを紹介しますね。
今日のおかずに困った時の参考にしてみてください。
サラダほうれん草のベーコン和え
材料
サラダほうれん草1束(200g)
ベーコン(小サイズ)3~4枚
オリーブオイル
塩
こしょう
粉チーズ(お好み)
レモン(お好み)
- サラダほうれん草を食べやすい大きさにカットし、皿に並べる
- ベーコンを1~2cmくらいの大きさにカットする
- フライパンにオリーブオイルをひき、ベーコンを入れる
- 焼き色が付いたら、塩こしょうで味付けする
- 皿に盛ったサラダほうれん草に、ベーコンを乗せる
- お好みで粉チーズやレモンをかける
サラダほうれん草に味が付いてないので、塩こしょうは少し強めにした方がいいかもしれません。
サラダほうれん草のツナ和え
材料
サラダほうれん草1束(200g)
ツナ缶 1缶
塩昆布 10~15g
- サラダほうれん草を食べやすい大きさにカットし、ボウルに入れる
- ボウルにツナ缶を入れる
- ボウルに塩昆布を入れる
- 軽く混ぜてできあがり
塩昆布を使うと和のテイストを楽しめますが、塩昆布がない場合はマヨネーズで和えてもおいしいです。
まとめ:サラダほうれん草とほうれん草の違い
サラダほうれん草とほうれん草の違いをまとめると、以下のようになります。
サラダほうれん草 | ほうれん草 | |
生食 | できる | できない |
下茹で | 必要なし | 必要あり |
一般のほうれん草はアクを取り除くために茹でる必要がありますが、その過程でビタミン類が流れ出てしまいます。
その点、サラダほうれん草はそのまま生で食べられるので、豊富な栄養をそのまま摂ることができるのは嬉しいですね。
普通のほうれん草は下茹でが面倒くさくて、あまり食べる機会がないということはありませんか?
その点、サラダほうれん草はそのまま食べることができるので、忙しい時にも重宝します。
栄養も豊富なので、上手に活用してみましょう。