「コンビニのサラダは健康に悪いんでしょ?」
「体に悪いって聞くから食べないようにしている」
そんな人は少なくないかもしれませんね。
カット野菜は消毒・洗浄を行うことから不安を感じる人は少なくないかもですが、そこまで神経質に心配する必要はないのかなと思います。
この記事では、コンビニのサラダ(カット野菜)に使われている薬品、消毒は必要なのか、添加物、栄養、シャキシャキの理由についてまとめました。
もくじ
コンビニのサラダに使われている薬品は?
コンビニのサラダに使われている薬品ですが、実際に次亜塩素酸ナトリウムが使われているという記事がありました。
コンビニサラダ″シャキッ″な理由 | livedoorニュース
こちらは2006年5月のものなのでだいぶ昔ですね。
食中毒を予防するため、やむを得ず使っていたという話になってます。
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系の薬品で、主に消毒・除菌目的で使われます。
次亜塩素酸ソーダと呼ぶこともあります。
ただ、調べてみると、問題ないという見解が多いですね。
こちらの健栄製薬のホームページを見ると、食品に使っても安全だと書かれています。
また、一方で、そもそも次亜塩素酸ナトリウムなんて使ってないよという意見もありました。
いい加減にカット野菜=次亜塩素酸ナトリウム使用というのやめませんか。元メーカー社員より。
こちらは、昔カット野菜メーカーに勤務していた方のブログです。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムは使ってないものの、別の方法として電解次亜水を使っているとのこと。
詳しくはブログを参照してもらえたらと思いますが、いずれにしても、何らかの方法で消毒は行っているということになりますね。
また、セブンイレブンでは、レタスの洗浄に微酸性電解水を使っていると公表しています。
微酸性電解水は、次亜塩素酸ナトリウムと比べて、洗浄物への残留性が低く、少量でも殺菌力が高いといわれています。
消毒を行うのはやむを得ない?
結論としては、コンビニのサラダを消毒するのは仕方ないといえます。
カット野菜やサラダは、丸ごと売られている通常の野菜と比べて切り口が多くなるので、その部分から変色、腐食が起こりやすくなります。
そのため、安全に消費者に届けるにはどうしても消毒は必要になるわけですね。
もしも、コンビニで買ったサラダが変色していたら、大きなクレームになってしまいます。
カットした野菜は時間が経てば変色するのは当たり前・・・
とはいっても、それでは売り物にならない・・・
ある程度時間が経ってもきれいな状態のものを販売するとなると、消毒作業はどうしても必要になってしまいますね。
コンビニのサラダに添加物は使われている?
コンビニサラダに添加物は使われているのか調べてみました。
セブンイレブン
セブンイレブンでは、添加物に関しては必要最低限の種類と量のみ使うようにしています。
そのため、商品によっては使われているケースもありそうです。
ローソン
合成着色料、保存料を使用していません。
サラダだけでなく、お弁当、おにぎり、お寿司、調理パン、お惣菜、パスタなど。
ローソンマークが付いているものになります。
ファミリーマート
ファミマでは、積極的に添加物削減を行っています。
ファミマのオリジナル商品に関しては、保存料、合成着色料、甘味料を使っていません。
これは、サラダの他、おにぎり、お寿司、お弁当、サンドイッチ、麺類、お母さん食堂の商品にあてはまります。
合成着色料、保存料は使われていなくても・・・
調べた限りでは、コンビニのサラダに合成着色料と保存料は使われていないようでした。
(セブンイレブンは明確に不使用とはうたっていません)
着色料に関しては、天然系のものは使われているみたいです。
しかし、添加物はこれだけではないですよね。
他の添加物に関しては、商品によって変わってくるのでなんともいえないですが、一例としていくつかの商品を見てみます。
たんぱく質が摂れる!鶏むね肉のサラダ(セブンイレブン)
目に付いた添加物は次の通りです。
ph調整剤
クチナシ色素
香料
乳化剤
クチナシ色素は、植物のクチナシを使った天然の着色料です。
黄色のまぜまぜサラダ(ローソン)
目に付いた添加物は次の通りです。
ph調整剤
リン酸塩(Na)
乳化剤
香料
発色剤(亜硝酸Na)
発色剤がかなり気になりますが、ベーコンが使われているのが原因だと思います。
サラダチキンのサラダ(ファミリーマート)
目に付いた添加物は次の通りです。
ph調整剤
酸化防止剤(V.C)
増粘剤(加工デンプン、キサンタン)
乳化剤
着色料(ウコン)
酸化防止剤(V.C)はいわゆるビタミンCですね。
ということで、あくまで一例ですが、合成着色料と保存料は使われていなくても、その他の添加物は使われていると考えた方がいいです。
ただ、純粋に生野菜のみを使ったサラダであれば、添加物は使われていない、もしくは使われていても少ないです。
コンビニのサラダがシャキッとしている理由
カットした野菜が時間が経ってもシャキッとしているのには理由があります。
ひとつは、洗浄・消毒をしっかり行っているから。
もうひとつは、コールドチェーンと呼ばれる物流網のおかげです。
各社コンビニが取り組んでいます。
このコールドチェーン、どんなものかというと、収穫から販売まで低い温度を維持した状態を保つことを指します。
そうすれば、添加物も使わなくて済む、もしくは最小限で良くなります。
サラダ野菜をはじめ、チルド商品の多くは、コールドチェーンで運ばれているんですね。
街中で、各社コンビニのトラックを見かけることがあると思います。
このトラック全てではないですが、中に仕切り板を設置して、異なる温度の商品を輸送できるようにしています。
コンビニサラダの栄養とカロリー
コンビニサラダの栄養とカロリーはどんな感じなのかを調べてみました。
といっても、種類がたくさんありすぎるのでごく一部になります。
できるだけ生野菜のみを使ったサラダをピックアップしました。
味噌マヨネーズ増量!野菜スティック(セブンイレブン)
カロリー:151kcal
たんぱく質:2.2g
脂質:11.6g
糖質:7.0g
食物繊維:4.6g
食塩相当量:1.7g
大根、キュウリ、人参がスティックタイプになって食べやすいです。
味噌マヨネーズをつけなければ、もっとカロリーは減らせると思います。
シャキッと!コーンサラダ(ローソン)
カロリー:46kcal
たんぱく質:1.6g
脂質:0.7g
糖質:7.0g
食物繊維:2.8g
Na:150mg
キャベツ、とうもろこし、人参、リーフレタス、レッドキャベツ、5種類の野菜を食べられるサラダです。
フレッシュ野菜サラダ(ファミリーマート)
カロリー:25kcal
たんぱく質:1.1g
脂質:0.4g
炭水化物:4.2g
Na:26mg
キャベツ、レタス、コーン、ミニトマト、グリーンリーフ、紫キャベツ、人参、7種類の野菜を一度に食べられる嬉しいサラダです。
やはり、生野菜だけのサラダであればカロリーは低いですね。
健康のために野菜は欠かせないので、うまく活用したいです。
コンビニのサラダだけを食べても問題ない?
忙しい毎日を送っていると、なかなか自炊もできなくて・・・ということも多いですよね。
ひとまずコンビニでサラダを買って、野菜を補給するというケースは少なくなさそうです。
気になるのが、コンビニサラダの栄養は、普通の野菜を食べるのと変わらないのか?という点です。
もちろん、コンビニのサラダに使われている野菜は、スーパーなどで売っている野菜と同じものなので、元々の栄養素に大きな違いはありません。
ただし、ここで気になるのが、コンビニのサラダは加工の段階で消毒や水洗いを行っているという点です。
万が一にも、製品内にゴミや汚れが付着していたといったケースは避けなければいけないので、水洗いは念入りに行います。
何度も水洗いを行うので、その過程で水溶性のビタミンなどはかなりの量失われてしまうんですね。
水溶性のビタミンには、次のようなものがあります。
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
パントテン酸
葉酸
ビオチン
ビタミンC
どのくらいの量のビタミン類が失われるかというと、3割くらいといわれています。
「そんなに?」と感じるか「意外と残るんだ」と感じるかは人それぞれだと思いますが、それなりの量なくなってしまうわけですね。
家庭では水洗いは1度だけというところが大半なので、失われる量はカット野菜の方が多いのではないかと思います。
ただし、丸ごとの野菜に比べて摂れる栄養素は少し少なめなので、コンビニのサラダだけに頼る生活は避けた方がいいかもしれませんね。
まとめ
コンビニのサラダが健康に悪いかというと、製造過程で消毒は行っているものの安全性に問題はなく、過度に心配する必要はないのかなと思います。
それでも、どうしても気になるという場合は、食べるのは避けた方が良さそうですね。
また、洗浄の過程で3割前後のビタミン類が失われるので、コンビニサラダだけに頼るのは止めた方がいいかもしれません。